ピクニックセーリングをいとも簡単にこなす事ができて、さらに進んで、全ての艤装を理解して、自由に走らせられるようになっている自分のセーリングを是非、想像してみて下さい。

ちょっと行ってくる、という軽い感じで、２時間ばかり集中力を発揮し、でも、体は完全にリラックス状態、舵を握る手も、軽く、全く力は入っていない。力が入るのは、操作の瞬間だけです。　微軽風だろうが、強風だろうが、その時の風の状態に、自由に調和して走る自分自身に、きっと面白さを感じられると思います。

そのイメージを想像できれば、誰でもそこに到達する事ができる。簡単とは言いませんが、そう難しくも無い。何故なら、この自由を満喫するに、例えば、操作する調整の量が、必ずしも精密である必要は無いからです。ある程度大雑把でも良いからです。全ての艤装を理解して操作できるなら、それだけで、ある程度のレベルには達しているはずですから、何も、最上級レベルでなければならないわけでは無いと思います。

ピクニックが自由になったら、初級は卒業、他の艤装をひとつづつ加えて、全ての艤装の意味を理解し、楽に操作ができるようになれば中級の上と言いますか、中級卒業、このレベルの自由自在で、相当セーリングを楽しむ事ができると思います。そして、ここに至るに、そう難しい事では無い。でも、そこまでしようという人が少ない。ピクニックで満足してしまうのか、目移りするのか、レーサーの方以外で、セーリングにそこまで求める人は多くは無かった。

でも、デイセーラーの出現は、それを促すものです。オーナーに上手くなって、そのセーリングを楽しんで頂きたいという提案です。しかも、シングルハンドで、このレベルに到達する事はそう難しく無いんです。何故なら、ヨットがそういうセーリングを意図してデザインされ、建造されているからです。デイセーラーはセーリングを主目的とするヨットなのですから。

そして、本当に難しいのは、この先で、あらゆる風に対して、より的確なタイミングと調整量を目指して操作できるようになる事だと思います。これには、少しづつ挑戦していけば良いと思います。中級レベル卒業なら、そういうチャレンジ精神も湧いてくると思います。どこまで行けるか解りませんが、でも、少なくとも、自分のチャレンジ精神を楽しめると思います。