デイセーラーを木造に迄広げますと、これまた世界にはたくさんあります。木造はオーナーのその一艇を建造するに相応しい。FRPの様にモールドを必要としません。それに振動を吸収するとか、軽い、強いとか、木造艇は今でも愛され続けています。
残念ながら、日本では殆ど無くなってしまいました。オーナー側にとってはメインテナンスの問題も大きいかもしれません。ただ、最近のは、外皮にはFRPを積層しているものもありますし、メインテナンスとしてはFRP艇と変わら無いとも聞きます。
下の写真はケネディーが愛したヨットの、レプリカだそうです。もちろん木造。小さくたって、なんだかおしゃれですね。こんなのを気軽に走らせるのもヨットスタイルとしては、なかなか粋なもんです。
こういうスタイルを見ますと、ヨットが必ずしも帆走性能だけで判断されるものでは無いな〜と感じます。もちろん、ケネディーのヨットのレプリカであるかどうかは別にして、ヨットやそのセーリングに対する味わいみたいな、数値データでは測れない魅力があるんだろうと思います。
好きなヨットで、おしゃれに走る。欧米でも大型化が進んでいますが、一方では、こういうファンも多い。ヨットを数値データだけで見るのでは無く、気軽さとか、味わいとか、いろんな捉え方があります。現代の価値観であろう便利とか数値データを越えて、人間の遊び心が伺えます。このヨットの元のデザインは、多分80年ぐらい前のだと思いますが、今でもカッコ良いな〜。乗り手の顔が見えませんが、きっと微笑んでいるに違い無いと想像します。
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