第五十四話 ノルディックフォーク 25



      
世界的に有名なこのヨット、元々は木造でしたが、現在はFRP製、それでマストもついに、木造標準ですが、アルミマスト、ファーリングジブなんかを設置できるようになりました。クラシックヨットのファンは多いとはいえ、やっぱりFRP船体とアルミマストなんでしょうかね〜? アルミマストは以前からどうにかはできたんですが、マストメーカーから別に買わなければなりませんでした。それが造船所のオプションになったという次第です。

排水量は重く、1,960kg、バラストは1,040kgで、ロングキールです。これにインボードエンジンを設置したのもありますが、普通は船外機です。元々70年ぐらい前に建造されたヨットで、エンジン無しで乗る人も居るぐらいです。この船外機ですが、エンジンそのものを首振りできるので、通常、ロングキールは後進の舵効きが非常に悪いのですが、船外機ですと、首降って横に向けられるので、非常に小回りが効くようになります。まるでスターンスラスターみたいです。

元々はデイセーラーというわけではありませんで、これで外洋を走った多くの実績があります。しかし、今日、そういう事をされる方はおられず、もっぱらデイセーリングとワンデザインのレースも盛んです。世界には、4,000艇以上が進水しているヨットなんです。世界中にファンが居て、各国に協会ができてます。

味わい深いヨットです。

        

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