新旧がこれほど同時に存在する世界はそうは無いと思います。下の写真の向こう側は1938年製の木造ヨットで、レストア中だそうです。そして写真の手前側にあるのが、今新しく建造されているワリーナノ/デイセーラーです。その差78年もの開きがあります。しかし、この二つが、同時に、同じ海を走る。
ヨットの世界では珍しい事では無く、それが普通にある世界です。
スピードを追求するならナノの方が圧倒的に速い。しかし、何故、78年も経ったヨットをレストアまでして蘇らせるのか? そこに人間としての面白さがあると思います。
全てはフィーリング、スピードもフィーリング、柔らかさもフィーリング、大胆も繊細もフィーリングです。どのフィーリングを求めるかの違いです。新しくも、古くも、それらが持つフィーリングを求めるからこそ、古いヨットには最新ヨットには無いフィーリングがあるからこそ、蘇えらせる価値があります。どんなヨットがどんなワクワク感をもたらせてくれるか?新艇でも、クラシックデザインで建造したりもします。こんな世界はヨットだけかもしれません。
結局、ヨットの面白さって、理屈じゃ無いんですね。
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