第七十三話 もっと気軽に



      
デイセーラーが世界的に広がっています。それは従来のヨットに対する考え方の変化の表れです。遠くに旅をするとかレースとか、そういう事では無く、もっと気軽にヨットを楽しみたいという新しいスタイルです。
その方が自分のライフスタイルに合うという方々が増えてきました。

日常的には、その日の2〜3時間のセーリング、たまにどこかに行くにしても数日間程度、そう考えると気が楽になります。ヨットにたくさんの装備も不要になり、その分のメインテナンスも不要になり、でかいキャビンである必要性も無くなります。そうすると、
ヨットがもっと身近に感じられ、気軽になれます。

ひとりでもセーリングを堪能できる。家族や友人達とも気軽に楽しめる。しかも、そのセーリングは、操作は簡単でありながら高いパフォーマンスを味わえる。ヨットを気軽に捉える事ができる事で、従来以上にセーリングを楽しめる様になれて、しかも、ヨット以外の楽しみも満喫できます。旅行に行く事もあるだろうし、他のゴルフとかの趣味もあるかもしれない、いろんな事に触れて人生を楽しむ。そういう考え方だろうと思います。

そのデイセーラーも小型から始まり、今日では60フィートのデイセーラーも出現してきました。しかし、基本的な考え方は変わりません。大きなデイセーラーでも、小型でも、ライフスタイルとしては同じです。セーリングを操作してセーリングを純粋に味わう。大型でも内装はシンプル、セーリングを充実させます。

現代のデイセーラーはヨットに対する考え方を変えてしまう程のパワーがあります。だから、このデイセーラーを堪能するには、従来の考え方を変えなければなりません。それは、もっと気軽にヨットをやるという事です。欧米はヨットが浸透していますから、そういう気軽なスタイルも浸透し易い。しかし、日本でも、そろそろそういう時代では無いでしょうか? 遠くに旅をする人も居ます。レースに興じる人も居ます。そして、気軽にヨットを楽しむ人も居ます。

ビデオはイーグル44、楽にシングルでセーリングを楽しんでいます。デイセーラーにとって、サイズは関係ありません。自分の好きなサイズです。小さくても、大きくてもシングルハンド仕様です。気軽に楽しめるサイズなら良いわけです。こういう気軽なスタイルだからこそ、もっとヨットの性能やデザイン等を楽しめると思います。もっと身近に、もっと気軽に!!

        

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