第四十五話 短時間だからこそできる事



      
強風になると、必然的に緊張感が高まります。もしそれが長距離を走らなければならないとしたら嫌になります。 でも、短距離なら、その強風を楽しむ事ができるかもしれません。嫌になったら、帰れば済む話です。微軽風にしても、その風を何とか工夫して走らせる事を考える事もできますが、これが何時間も続くとなると、エンジン駆けたくなります。

デイセーリングは短時間だからこそ、その風が理想的では無くても、その気さえあれば楽しむ事ができます。という事は、あらゆる風を短時間だからこそ、集中して楽しむ事ができる。長時間になるとそうはいきません。

デイセーラーはいろんな風を楽しむ事、それはいろんなセーリングを楽しむ事、そこにどんな性能のヨットで走るかはオーナーの考え方次第です。極めて安定性の高いヨットは微軽風には遅い、極めて速いヨットは安定性が低くなる。その中間的なヨットもあります。どれが良いという事では無く、どれを楽しみたいかという選択になります。 微軽風時には第三のセールを使い、強風には風を逃がして、リーフして対応する。
やる事はどれも同じですが、そのヨットのベースとなる性能によってタイミングが異なり、体感も異なります。 どんな風にセーリングを楽しみたいか? 短時間だからこそセーリングを堪能する事ができます。

        

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