第六十八話 魅力の選択 



      
クルージング艇の魅力は、そのキャビンの広さと便利装備にあるのかもしれません。そこを造船所は拡充してきた様に思えます。ただ、そうなってくると、カタマランの方がより広いという事になるし、ヒールもしない。という事で世界的にカタマランも増えてきています。 エンジンは2基がけですし、小回りも効きます。難点と言えば、高価な事とヒールしないセーリングをどう捉えるかでしょうね。

モノハルのクルージング艇は、カタマラン程では無いにしても十分に広いし、ヒールして走るセーリングも感じる事ができます。ただ、もっとセーリングを感じたいという事になりますと、ハイパフォーマンスのクルージング艇、所謂、レーサークルーザーがお薦めです。十分なキャビンもあるし、それでいてセーリングしても速いし面白い。

さらにセーリングをとなりますとデイセーラーです。海面の近さ、シングルハンドでの操作性、パフォーマンス、その性能も今日ではデイセーラーレーサーという超速いデイセーラー迄あります。

結局、居住性とセーリングの魅力をどうバランスさせるか? そこを考えておく必要はあろうかと思います。便利なだけが魅力では無いし、速いだけが魅力でも無い。それぞれのヨットの魅力と自分の価値観とを照らし合わせて良い選択をして頂きたいと思います。

下の写真はハイパフォーマンスクルージング、レーサークルーザーとも言えます。十分に広いキャビンと造りこまれた内装、それに高いセーリング性能を併せ持っています。スウェーデンのアルコナヨットです。

        

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