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第五話 クラシックデザイン



      
いつの時代も、クラシックデザインはその美しさで人気が高い。昔は、クラシックデザインというと、重い、遅いというのが相場でしたが、今日では、見た目はクラシックでも、セーリングは軽やか。それを実現したのがデイセーラーです。アレリオンを初め、モーリス、Eヨット、イーグル等々、クラシックな見た目ですが、船底やリグはモダン、新旧がうまく融合されています。

見た目はクラシックでも、最新テクノロジーを駆使して、より軽く、高い船体剛性を誇ります。もちろん、クラシックデザインが故に、バウとスターンのオーバーハングが欠かせない。そうなると水線長は短くなります。よって、もっとスピードを求める方へは、バウのオーバーハングを無くしたモダン/クラシックデザインになり、さらにもっとなら完全モダンデザインという事になります。

ただ、そのクラシック系デザインでも、SADRで言えば20前後から25前後迄があり、通常、我々が楽しむには十分なスポーツ性を持っている。恐らく、今後出てくるクラシックデザインも、この範囲になるんじゃないかと思います。

時代の流行に左右されず、いつの時代にでも通用するデザイン、メインテナンスさえしておけば、いつまでも美しい。それがクラシックデザイン。写真はイーグル36。オランダ製です。このヨット、SADRは23ありますからなかなかのスポーティー感だと思います。



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