第九十三話 これからのヨットライフ


      

写真は27フィート。少人数で、シングルでも、気軽になれるサイズ。しかも、個室トイレあり、ギャレーあり、バウキャビンも個室だ。これからのヨットライフはどれだけ気軽に楽しめるかではなかろうか?因みに、このヨットはポーランド製。東ヨーロッパからは小型サイズのヨットがたくさん出ている。

これまで、遠くを見過ぎていたのではなかろうか?確かに世界を回るとか、日本中を巡る旅にはロマンがある。しかし、それには数か月、数年を要する。実際にそんな時間を取るのは難しい。また、日本中を巡る程では無いにしても、ゆっくり旅を楽しむには1か月ぐらいは欲しい。

現実的時間の制約から、多くの方々が楽しめるのは、せいぜい1週間から2週間程度が多いのではなかろうか?2週間でも長い方かもしれない。であるなら、もっと割り切って、近場の旅と日常のセーリングそのものに焦点をあててみてはどうだろう? それがデイセーラーの提言でもある。バースはあるし、トイレもあるし、もし、ギャレーが無くたって、どうにでもなる。

全くキャビンの無い、ピュアデイセーラーというものもあるが、多くには狭いながらのキャビンもあり、ホテルを併用すれば結構な期間でも楽しめる。デイセーラーという名前は日帰りという印象が強いが、それでデイセーラー/ウィークエンダーと呼び直し、さらにはデイセーラー/クルーザーと呼んでも良い。

もちろん、デイセーラーに限るわけじゃない。どんなヨットを選択するも自由だが、でも、意識を近場に置いて、もっと自由に、シングルでも、ファミリーでも楽しむ事を考えたら、もっと気軽になれるのではなかろうか?

これからのヨットライフは、如何に身近に感じて、如何に気軽に楽しめる様にできるかにかかっている。だからこそいろんな事を楽しめる。しかもその気軽さ故にヨットに縛られる事無く、気軽に、ゴルフや旅行や他の事だって楽しめるようになれる。そういう現象が既に欧米では始まっている。


世界を回れる人は回れば良い。日本中を巡ったりすれば良い。でも、それはあなたである必要は無い。因みに、私、クルージングに興味は無い。やるにしても、せいぜい、1泊か2泊程度で充分。それより自由自在セーリングを堪能したい。気軽にやれるって良いもんです。

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