| アメリカ東海岸の造船所から一通の手紙が来ました。ニューモデルの試乗会への招待 です。内容を見て見ると、何とこれがまたシングルハンドデイセーラーなのです。サイズ は３６フィートです。この造船所は３４フィートから６２フィートまでを建造する外洋艇専門 の造船所です。この造船所が新しいモデルとして、シングルハンドデイセーラーを造り ました。 今まで、ここでいくつかのデイセーラーを紹介してきましたが、さらにもうひとつ追加され ました。この動きは確かに市場が求めているという事でしょう。もちろん、まだまだ大き な市場とは言えないと思いますが、確実に今後の流れのひとつだと思います。内容を 見てみますと、セーリングを愛する方々へ、でもクルーや時間がたっぷり確保できない 方々へ、一人か二人で気楽に、１時間でもセーリングが楽しめるヨットという言葉が出て います。そして、これも共通しますが、低い重心、５０％近いバラスト比、３６フィートという サイズに対して、１０フィートというスリムな幅は、サイズから来る大きなボリューム感は 無く、圧倒されるような事は無い。ひとりで気楽に扱える。セールはこれもまた同じ。大き なメインに小さなジブ、それにジェネカーという組み合わせ。ジブはセルフタッキングジブ となっている。メインシートは当然ながら、コクピットにあり、舵を持ったままシートに手が 届く。これからはシングルハンドデイセーラーという、これまで言ってきた事に自信が沸い てきます。 M ３６ 全長 ３６フィート 幅 １０フィート １インチ 吃水 ６フィート ６インチ 排水量 ３，４６５ｋｇ バラスト １，６８８ｋｇ バラスト比 ４８．７％ フラクショナルリグ クラシックなデザインに水線以下は新しいデザイン、フィンキールを持つ帆走性能の高い ヨットです。世界の大手造船所が大きな市場であるチャータービジネスの方を向いている 一方、少量生産の造船所は個人オーナーの動向を見ています。チャーターは大きなキャ ビンで見かけが良く、安いというのが必要ですが、個人オーナーは本当に使えるヨットが 必要です。外洋向けのヨットはこれまでたくさんあった。ここに来て、気軽なデイセーリング が注目されてきています。詳細はいずれシングルハンドデイセーリングのページに掲載 致します。 |