第四十二話 日本はヨット天国だ


      

つい先日、セーリングに出てみたら、他にヨットが一艇しか居なかった。この広いフィールドを殆ど独占状態だ。何と贅沢な。この広さを借りたら、いくらかかるだろう?でも、無料ですね、海は、予約も要らないし。いつだって独占状態に近い。天気は良いし、暑くも寒くも無かった。風は12〜17,18ノット、良い感じでした。

日本は良いですね。どんなに季節が良くて、天候が良くても、海を独り占めできます。まあ、本船が通るのは仕方ないとしても、航路さえ避ければ、自由にできます。セーリングにとっては最高だ。写真の様に、うじゃうじゃ居たら、邪魔になってしょうがない。日本はヨット天国だ。

日本ではヨットはマイナー、動くのはさらにマイナーですから、フィールドはいつもがら空き状態です。良いですね。そう言えば、モーターボートも居なかった。居たのは、本船の他は、ジャパンコーストガードが一艇。突然、エンジン音を唸らせて、近づいてきたが、そのまま過ぎ去ってしまった。何と無く、ほっとします。帰り際に、後ろから、スピンを上げたヨットが走って来た。彼らも、セーリングを存分に楽しんだと思います。

四方を海に囲まれた日本、国土面積は小さいが、海洋面積はかなりでかい。世界でも6番目の広さだそうだ。やっぱり、日本は海洋王国、それで、ヨットの数が全国で約一万艇、そのうち動くのが、何パーセントだろう。これだけの海の広さを持ち、一応先進国で、にも拘わらず、ヨットの数は、お陰様と言いましょうか、非常に少ない。日本はヨット王国では決して無いが、ヨット天国だな。我々は実に恵まれているのです。

海に浮かぶヨット、白い帆(最近は黒いのもありますが)に風を受けて走る姿、その美しさ、ヨットは海の花です。日本人の美意識には、一輪挿しというのがありますが、でも、本音を言えば、もうちょっと花が咲いても良いかな。

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