第六話 究極のキャビン


      

 
キャビンの居住性を突き詰めていくとハウスボートになっていく。全長は同じであっても、居住性は最大限まで拡張され、いわゆるハウスです。とは言っても、ボートではあるので、エンジンがあり、トローラーぐらいの感じで走れる。この写真はカタマランボートです。今日の居住性追求欲求を満たそうとすると、究極はこうなるのかな?この広々とした空間、どう使いこなします?



特にヨーロッパではこういうハウスボートも少なく無い。しかし、何度も言いますが、我々日本人に使いこなせるのか?欧米の流れで居住性を求めてきたが、果たして日本人のスタイルに合うのか?



良いかどうかは各個人のセンスにお任せですが、こういうのが出て来る事は当然の流れ、そして、振れた振り子は極に達し、振れ戻り始める?つまり、この先、ボートもヨットも、本来の姿に戻って行くのでは無かろうか?その意味は、キャビンが要らないという事では無く、走る方に比重がより置かれるように再びなるのではなかろうか?走らせる喜びみたいな。それはスピードばかりでは無く、その走りの質をも問う、もう一段上の走りです。

つまり、進化して行くと各部の専門性が強くなる。専門店や病院の外科とかの各科の専門みたいなものになり、それはそれで選択肢が増える事は悪い事じゃ無い。ただ、ますます自分のセンスに耳を傾けねば間違いますね。

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