第四十三話 TES 28 着水


      

やっと降ろす事ができました。28フィートにしてはボリュームたっぷり、だから、このサイズで充分旅を楽しめます。広い船内に広いコクピット、それにこのサイズなら気軽になれます。エンジンはヤンマーのセールドライブを設置してもらいました。まだ艤装は続きます。

船内を見ますと、木工の造りが丁寧です。それにモールドによるFRP成型はトイレぐらいで、他は、木材(今回はオーナーのご指定でオーク材)を加工し造り上げています。船内はまた後日ご紹介しますが、感心したのは、前後のバース、それにメインサロンの左右のソファー、これらクッションの下は、細かく仕切りが入っており、物入れとして重宝するばかりか、それら仕切りがちゃんと船底に積層されています。これは船体の剛性を高める事にもなります。

 

上の写真はバウバースのクッションの下ですが、この蓋の分だけ仕切られています。それともうひとつ感心したのが、ゴミが殆ど無い。多くのヨットはFRPの粉が結構残っていますが、それが無い。これも造り手の丁寧な仕事がうかがえます。

クルージング艇なので、重めですし、帆走性能が高いとは言えないでしょうが、でも、旅を目的としたヨットとして良く出来てると思います。これから、このサイズは良いと思いますよ。全てが終了しましたら、全体のご紹介をさせて頂きます。

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