第九十八話 新元号


      

”令和”という新しい元号が発表されました。西暦だけで良いじゃないかと言う方もおられますが、ちょっと驚いたのは、無関心そうな若者達も含めて、多くの方々の関心が予想以上に、非常に高かった事です。それは日本中が何らかの変化を期待しているのではないか?

”平成”という時代はバブルが崩壊し経済はデフレ、今尚、そこから30年経っても一向に上向く気配も無い。安部首相は日本を取り戻すと言った。しかしながら、やってる事はその逆ばかり。移民法、水道事業法、種子法、プライマリーバランス、さらに消費税がまた上がればさらに日本は落ち込んで行く。この20年ぐらいに成長していないのは日本だけらしい。

そんな閉塞感の状況を長い事生きてきて、何かを変えたいと思うのは当然です。それが新元号によって、気分が変わるという小さな変化が、少しづつこれまでの流れを変える可能性が無いとは言えないと思います。これまでの考え方は間違っていなかったのか?

こじつけかもしれませんが、ヨットに関しても流れを変えたい。もう一度ヨット本来の楽しみ方を再認識して、多くの方々が本当に楽しめるヨットとはどんなものかを再認識して頂ければと思います。

私はデイセーラーを推進していますが、基本はセーリングそのものを楽しむ事です。レースでも旅でも無い。それらはセーリングを使って先の目的を楽しむわけですが、そうでは無く、多くの方々の認識がヨットでしか味わえないセーリングそのものを軸に置くという事が必要なのではないか?それがあればヨットがより身近に楽しめて、そこからピクニックや泊、レースや旅へと広げて行ける。ちょっとでも時間がある時はセーリングそのものを楽しむという風になればと思っています。

何を楽しもうが個人の自由なのですが、やはり意識の軸が何になるのか?それで実際にみんなが楽しめているなら良いんですが、どうもそうでも無いらしい。だからもう一度セーリングそのものを見直してみたらどうだろうか?と思う次第です。それさえ楽しめれば、他はどうにだって発展して行けると思うのですが?最も楽しめる軸は何か?

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