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車なら荷物運べて、目的地に簡単に行けて、ドライブ途中にカフェやレストランなんかにも自由に立ち寄る事ができます。ところがヨットはそうはいかない。出来ない事は無いが時間がかかる。立ち寄るレストランもそうは無い。その代わり海という特別な環境で風というエネルギーを使ってどこまでも走れます。という事はヨットでのドライブは全く別物として考える必要があります。
ヨットはレジャー、趣味というジャンルで日常生活に全く役に立ちません。でも、見方を変えれば、だからこそ人生を楽しむという点において大きな役割を持たせる事ができると思います。生活に如何に役立たせようかなんて考える必要は無いわけで、楽しいか、面白いかというのが判断基準になります。
その判断基準でいきますと旅は楽しそうだし、面白そうだ。港々を渡り歩いてそれらの地方を楽しめる。泊まる宿の心配も無い。レースとなるとそれはスリリングで他艇の競争は抜きつ抜かれつエキサイティングです。これは面白そうだ。それでピクニックは楽しそうだし、気軽に友人や家族を誘えるし、その日一日なら予定も簡単に立つ。おまけにこれに真剣セーリングを加えて行けばピクニックは楽しいばかりか面白い。
旅もレースもピクニックもそれぞれに魅力があります。ただ、自分自身はどれに行くか?もちろん、全部をやっても良いが恐らくどれに一番重きを置くかでそれぞれの使用割合が違っていくと思いますが、この三つの中から選ぶとするとピクニックを一番お薦めしたいと思います。何故なら、使い方によっては旅の要素もレースの要素も含んでいますから。ヨットを学ぶには最も手軽であって多くを学ぶ事ができると思います。仮に先々レースに行くにしても旅に行くにしても自分のヨットに精通しておいた方が良い。
もちろんレースや旅にはセーリングするという行為以外の要素もたくさんあります。旅におけるナビゲーション、海域の状況、レースならいろんな戦術なんかもあります。でも、その前に自分のヨットに精通していた方が良いと思います。
車の遊びがドライブなら、ヨットの遊びはピクニック、これが主流になってこそヨットはもっと盛り上がっていくのではなかろうか? 一日に2時間程度から近くへの一泊か二泊程度まで、そんな事頻繁にやってたら自分のヨットの事を自然に学んでいく事になります。また、その先も見えてくる。
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