第百話 ヨットの三要素

まずは価格です。安ければ良いという話では無く、予算に入るヨットでなければ購入
する事はできません。私共では超高級艇も取り扱っておりますが、そうでない物もあ
る。ただ、いずれも大量生産艇ではありません。個人オーナー向けのヨットばかりで
多くても年間100艇ぐらいの建造数です。最も少ないのは年間1桁の数しか建造で
きない造船所もあります。この違いは職人の手の入れようです。それだけに良いヨット
ができますが、価格も高くなってくるので、それぞれの御予算に合った物を選んでいた
だきたいと考えます。全体的にはちょっと高めです。でも、充分値する品質があると思
います。

次にコンセプト、そのヨットがどんな性格のヨットであるか、それを見る必要があります。
それぞれの造船所がどんなコンセプトでヨットを建造しているか、これは価格にも、品質
にも関わってきますが、どんなヨットでも、たいていの用途には使えます。でも、このコン
セプトができるだけ自分の考え方に近い方が、使っていてより自分に合うという事にな
りますので、コンセプトは重要です。

そして、最後に、品質です。同じコンセプトでも、品質のレベルが違います。レベルが違
えば、価格に反映されます。但し、良いヨットは品質も良い。でも、誰もが高い品質を購入
しなければならないというわけでは無い。同じコンセプトでも、品質は違う。どこまで必要
かは、どんな使い方をするのかにもよります。ただ、車と違って、フィールドは海ですから、
ポイントは抑えておきたいと思います。

この三つの要素を検討しますが、これに加えて、私共のコンセプトを加えておきたいと思い
ます。どんな考え方で、取り扱いをしているのか、何故、それを売っているのか。次の章で
私共のコンセプトを書きたいと思います。そして、取り扱いの各艇のコンセプトも書いていこう
と思います。これで、より良く理解して頂き、御縁を得られるのであれば幸いです。

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