第三十二話 ファーリングジェネカー設置
先日ご紹介しましたファーリングジェネカーの第一弾を設置しました。オーナーはいつも シングルハンドで、自分でバウスプリットを設置しておられます。いろんな事を試しては それを楽しむという方で、多少邪道だろうが、遊びだもんというセリフで、何でもやってみ るという方です。今回、ジェネカーのファーラーはシングルハンドなので、ダウンウィンドの セーリングをいかに楽にできるかという事で、採用して頂きました。 ちょっと変わっているのは、今回試したのはジェネカーでは無く、スピネーカーです。頭で 考えて、これでもできるはずと思ったわけで、これを試して駄目なら、このスピンをカットし てジェネカーのように改造するし、それでも駄目ならジェネカーを造る。こういう順番で、ま ずスピンを試してみました。スピンが斜めにつくわけですから、効率の良いとは言いがたい のですが、とにかく何でも試す。 結果、うまく行きました。スピンでも、難無く、ちゃんと巻けます。スピンセールのように柔ら かい生地なら、全く問題無く、そのまま使える事がわかりました。ステイになるロープは ぐるぐる巻ける柔らかさを持ちながら、心は硬く、ドラムで回す力が最先端にまで伝わります。 このロープだけでも良いのでしょうが、巻いた時にロープだけでしたら細いので、小さくは巻ける でしょうが、回転を多く巻かないと巻ききれない。それで、このロープの外側には太い柔らかい ホース状のものがあります。これが心となってセールを巻きます。 今度は、ドラム下側にスナップシャックルにして、セッティングをワンタッチにします。マリーナで やるにしても、その方が、へたして海にシャックルを落としたりという事が無いので、楽にできる 確かに、スピンをこんな風に使うのは変でしょう。だけども外からの見た目はそうは分らないです オーナー曰く、みんなスピンが遊んでるよ。レースして、どうこうならこんな使い方は良く無いとは 思うけど、遊びなら充分さ。と言われてました。また、明日も出すから、スピンは巻いたまま、セッ トしたまま。今日は帰られました。スピンでもファーリングにできる。これは面白いですね。 写真ではハリヤードのテンションが少し不足、たるんでますので、もう少しテンションを加えた方が 良いでしょう。残念ながら、今日の試乗では仕事の都合上乗れなかったので、オーナーの単独 試乗になりましたが、オーナーはOKを頂きました。今度、一緒に乗ってレポートしたいと思います |