第三十三話 2006年1月1日

あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。今年は
もっともっとヨットが増えますように、そう願っております。その為には、今、
ヨットを持っておられる方がもっともっとヨットを楽しんでいただく必要がある。
そして、その影響でヨットが増え、ある臨界点に達した時、ヨットは一挙に増
えていくことになる。原点は今のヨットが動く事にあると思います。

日本のヨットの人口比率は非常に少ないといわれる。約12,000艇ぐらい
だったと思いますが、10,000人に一人の割合でヨットのオーナーがおられ
ます。考えてみると、非常に選ばれた人です。日本ヨット文化の代表みたい
なもんです。その原点におられる方々がヨット文化の基礎を形成するわけで
すから、今、我々がどうするかが将来の日本におけるヨットがどうなっていく
かに大きな影響を及ぼすと言っても良いでしょう。

無駄は先進国にはつきものです。生きる事で精一杯ならば、無駄な事は命
取りになりますが、一方、そういう無駄は余裕ともとれる。そういう日本に生
まれた事には感謝せざるを得ません。その中で、無駄の最たる物としての
ヨットを楽しめるなんてラッキー以外の何ものでもない。皆さんついてます。
1万人に一人という選ばれた幸運の持ち主なのです。その幸運を無駄にし
てはいけません。選ばれた人なのですから。ですから、一人一人が自分の
スタイルを築いて、幸運を楽しみ、自分が幸福になることがまずは先ですね。
そうすれば、その影響が周りに伝わり、幸運を撒き散らす事になります。
それが人の為になる。人の為になれるのは幸福な人です。

多いに楽しんで、自分のスタイルを築いて、自分を幸せにしてください。そうし
たら自然に周りの人達をも幸せにできる。ヨットで遊んで、みんなを幸せにで
きるんですから、良い事です。2006年のテーマは自分を幸福にするという
事にしましょう。

その為に、できる事は何でもやる。試す。それには良い事も辛い事もあるでし
ょう。しかし、それらは表面的な物、やって、試して、経験する事を全部受け入
れて、それを味わう。ヨットは何でも見せてくれます。喜びも、辛さも、寒さも
スリルも、感激も、恐怖も、何でもです。そのどれかひとつだけを選ぶ事はでき
ないし、全部あるからこそ、ひとつひとつが生きる。ですから、全部受け入れて
みると、多いに充実したヨットライフとなる。それが幸福なのではないでしょうか。
そう考えると、へたな映画なんか見てるより、よっぽど面白い。ヨットはそういう
ゲームをするのが、最も面白い。いよいよ、2006年、始まり、始まり!

それでは、2006年、皆様のご健康と、ご活躍をお祈り致します。

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