第103話 頭と心
ヨットを走らせるにはある程度の知識は必要ですね。頭で考えます。そして、スムース
に走らせる。滑らかに、快適に、そして走らせて感じるのは心です。最後は心で感じる
事がもっとも大切です。結局、ヨットに何故乗るかというのは、心で感じたいからです。
最後は頭を使わず、心で感じましょう。
右脳と左脳の世界。このバランスです。あくまで主役は右脳、左脳は脇役です。これは
今の世の中とは逆ですね。この世界は左脳が主役で活躍しています。あまりにも左脳
ばかり使い過ぎた結果、感じる事が疎んじられてきた。左脳は理解できる事しか信じない。
自分の知っている事だけを無意識に探してしまいます。でも右脳は何でも感じる事ができ
る。心は頭さえ邪魔しなければ、いつも自由に直感的に感じる事ができる。
頭が良いのは良しとされています。でも通常、これは知識の多さをさしますね。でも、知識
が多いと邪魔になる事もある。知識は自分を知っている範囲に限定してしまいます。だから、
頭を少し休めて、感じる事を優先する。そうすると新しい自分を発見できるかもしれません。
これが昨今の右脳を開発するとか言う事なんでしょうね。ヨットはまさしく、感じる為のもの
です。案外、右脳が発達してきたりして。
頭はいつも何かを考えます。常に。理論的にああして、こうして、こうなった。と考えるのも良い
でしょう。でも最後には感じる事。感じる事に限界は無い。その為にヨットに乗る。
次へ 目次へ