第120話 ヨットを開放しよう
ヨットは難しいと思っていませんか?それは勘違い、偏見というものです。一部のマニアック
なヨットマンは口を開けば難しい理論をまくしたてる。デッキには数多くのロープが走り、どれ
がどれやら、こんなもん操作しながら走るなんて、とんでもない。しかし、実際どれだけの操作
をしているかご存知ですか? 多くのクルージングをされる方が通常使うロープはそう多くは無
いのです。セールを上げるのに1本、セールの調整に2〜3本、後は使わなくったて良いのです。
さらにもっと簡単にできる方法もあります。
では何故他のロープがあるのか。それはもし皆さんが深くヨットを知り、もっと操作したくなる時
そういう時に使うロープです。使わなくったて、充分楽しめる。ヨットなんてそんなもんなんです。
難しく考える必要は無い。多くのロープはヨットの奥の深さを物語っています。
最初のレベルで充分楽しめます。そして、回数を重ねれば次のレベルへ自然に上がります。
上がりたくなくてもあがります。どんどん回数を重ね、もしその気になるなら、レベルはどんどん
上がっていきます。でも、その世界には行きたい人だけが行けば良いのです。最初のレベルでも
一向に構わない。充分遊べて、十分楽しく、充実したヨットライフが堪能できます。
技術の進化はめまぐるしく、常に新しい物や考え方が導入されています。ヨットは簡単な乗り物
です。そこまで進化してきているのです。そしてどのレベルに居ても、そのレベルに応じた楽しさが
味わえる。こんなものなかなか無いですよ。テニスするんでも、二人が打ち合えるレベルでないと
楽しくない。でもヨットはへたでも楽しいのです。そして、どんどんうまくなると、どんどん楽しさが
増えてくる。そういうものです。うまくなるのは前にも言いました通り、回数乗れば自然に嫌でも
うまくなる。本当です。
マニアの世界に閉じ込める事無く、ヨットを広く開放しましょう。多くの人達に真実を知ってもらいたい
と思います。ヨットが閉じ込められたマニアの世界にとどまる事の無いよう、開放してあげましょう。
そして、もっともっと多くの人達がヨットの世界に入ってこられる事を願っています。日本の周りは海
だらけ、もっと気軽に接しましょうよ。せっかく恵まれた環境に居るのですから。
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