第二話　ヨットを始めようかな？

　さあ、マリーナに来ました。通りがかりの、人の良さそうな人に乗せてくれるように頼みました。最初に乗った感想はどうでしょうか。生まれて始めてセーリングを味わった感覚はどうでしょ。適当なオーナーと知り合いになれなかったかたは、うちにでも電話下さい。

　時化た海に乗った方はラッキーです。次に乗る時はもっと楽に余裕で乗れます。静かな海に乗った方はついてます。ヨットがどんなに楽しいか、その真髄のほんの一部を覗く事ができたのですから。
とにかく、もう一度乗りましょう。

　二度目は前回とどう違ったでしょう。楽しかった、怖かった、辛かった、快適だった、爽やか、感動？
いろいろあります。しかし、どうでしょう。どんな感想だったとしても、心が動いています。これが大切です。心が動く、これが感動です。感動できるとは素晴らしい事です。感動は心が上に行ったり、下に行ったり、辛い事があって、良い事がある。だから良い事は一層楽しくなる。この感動を意図的に特定の時間だけ、自分で決めて味わえるのですから、こんな面白い事はありません。ヨットは爽やかさも、辛さも、恐怖も、楽しさも、全てを与えてくれます。しかも、自分で意図的にコントロールできるのです。



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