第51話 すごいヨットを紹介します

以前にも少し触れましたが、私が推奨するスポーツヨットのすごいのが出ました。
  

コンセプトはシングルハンドのデイセーラーなのです。44フィートあるんですよ。
そもそもはあるオーナーがカスタムによって建造した事に始まります。気楽に一人で操船でき
て、尚且つ、速いヨットがほしい。速いヨットと言えば常にレーサーであり、レーサーはクルーを
たくさん必要とする。私はもっと気楽に操船できて、スピードを楽しみたいんだ。まさしく我が意
を得たり。こういうコンセプトから生まれたヨットで、カスタムオーダーされたわけです。

その意を汲んで、軽い船体、50%を越えるバラスト比、そして何がすごいかって、シングルハン
ドを容易にする為、ジブをセルフタッキングとしたばかりか、ジブもメインも全て油圧で操作できる
という事です。セールを上げたり、ファーラーが油圧なんてものではないんですよ。トリミングさえも
油圧式でボタンを押すだけで、シートを出し入れできるんです。もちろん、メインシートトラックさえ、
油圧操作。前々から電動ウィンチにより楽にシートを引くというヨットには乗ってきましたが、いつも
ウィンチが逆転して、シートを出せるようにならないかと思っていました。これがそれを実現してい
ます。だからたった一人で、この44フィートを楽に操船できるのです。

デッキを見てください。何も無い。シンプルで美しい。これはスポーツヨットの最高峰です。これで
誰でも、気軽にセーリングそのものを楽に、シングルハンドで楽しむ事ができます。セーリングを
レースしている連中だけにのものにしておく必要は無い。これはすごいです。詳しくは近い内に
新艇紹介欄にて掲載したいと思いますが、これからはスポーツヨットの時代です。ヨットの基本
であるセーリングそのものをもう一度見なおしてみませんか?ヨットの醍醐味がそこにあります。

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