第69話 お気楽ヨット教室

引退を控えた方、或いは既に引退した方向けのお気楽なヨット教室なるものを近い将来
できたらいいなと思っています。過去に少しでも経験のある方はまだ入りやすいでしょうが
全くの未経験者は簡単では無いでしょう。だから、お気楽ヨット教室にしたいのです。難しい
事をマスターしようと思えばキリが無い。それより、まずは近場をセーリングして、その最も
楽しい部分を経験してしまう。バタバタ覚えるでもなく、楽しみながら少しづつ体験していけば
いいのです。何日コースなんてかた苦しい事いわずに、その人のペースに合わせて少しづつ。
それでも、実際、そんなにかかるもんでも無いでしょう。

これまでのところ、4,5回ぐらい一緒に乗れば、だいたい一人で何とかセーリングして帰って
こられています。ただ、まだ大分緊張されているようですが、でも話は楽しそうだし、緊張感も
楽しんでおられる雰囲気が伝わってきます。小型サイズならもっと気楽にやれるんじゃないでし
ょうか。特徴的には頭で覚えよう、理解しようとし過ぎて、頭で理解できないと動けない。理屈が
先に来る。習慣なんでしょうね。

パソコンなんか子供達は理屈はわからないが、自然に使い方を覚えている。頭で理解しないと
記憶として残らない我々とはかなり違うようです。だから、何故、そうするのかをきちんと理解して
もらうまで説明します。納得できるとできる。これで良いんです。そのうち、回数を重ねれば、今度
は体が覚えてくる。若い時より少し時間がかかる。それでも、ちゃんと乗れるようになります。
気楽にやる事が大切ですね。練習自体もお気楽に楽しむ事が大切です。

それに幸いヨットはコンピューター制御なんてしろものなど入ってない。だから、観察して、よく考え
れば誰にでも理屈が解ってくるものです。考えるのは得意なんですから。問題ありません。

それから最近始める方で30フィートと指定してこられる方がおられます。恐らく、どこかで聞いてきた
のだと思いますが、見ていると、やはり25フィートあたりの方の方が楽に動かしておられますよ。
これぐらいからするのが良いと思いますね、やはり。


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