第94話 カタマラン

先日、カタマランでセーリングする機会がありました。風も最高で約12mほどありましたが、
あたりまえですが、全くヒールする事無く、そのままスピードが上がる。約10ノットぐらい出
てたと思いますが、あまりスピード感は無いですね、モノハルに比べますと。モノハルのよ
うにヒールすれば、また緊張感も違ってくると思いますが、全く緊張感も無い。強風でもフル
セールで走れるような感じです。

ただ、カタマランの限度はどうなんだろうと思います。強風でもフルセールで走り続け、いつに
なったらリーフするのか、限度を考えておかないと危険もあるのではとも感じた次第です。突然、
限度を超えて、カタマランがヒールしだしたら、それこそ恐怖ではないでしょうか。ただ、風だけで
ひっくり返る事は無いでしょうが。

カタマランは横幅が大きいので、日本では非常に少ない。マリーナによっては2倍の係留料金
を取る所もあるようです。理屈はわかりますが、何とかならないものでしょうか。普及を阻害する
大きな原因です。マリーナや我々業者はできるだけ普及を阻害する要因は排除する努力をして
いかなければ、結局は自分達の首を締める事になる。

初心者の方々にとっても、このマリーンというジャンルは敷居が高いようです。もっと、もっと、敷居
を低くして、誰でも気軽に参入できるようにしていければ、ヨット人口はどんどん増えて、ヨットもどん
どん売れて、皆がハッピーになれます。

日本はまだまだこれから、ようやくマリンスポーツが浸透し始めるほんの初期段階です。これから
です。回りは全て海ですし、先進国ですし、不況と言いながら本当はお金のある国です。仕事も
遊びも充実させて、有意義な人生を送りましょう。


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