第七十話 セカンドライフ

これは引退後の事を言ってるわけではありません。最近知った事ですが、アメリカで造られた、コンピューター内の仮想世界の事です。言うならば、ゲームのような物で、自分の分身をパソコン内に設定して、いろんな経験をするというものらしい。参加者同士の会話もできるし、仮想世界でのお金があって、それを仮想世界で稼いで、現実のお金にも交換できるシステムとかで、内部で土地を買ったり、そこに自分で建物を建てたり、それを販売することもありだとか?解ったような解らんような話です。

ところが、こに企業が目をつけた。既に100万人が世界で参加しているらしく、これがもっと増えるそうです。それで、企業はこの世界で自社製品の売り込みの為のマーケティングとして参加しているらしい。話に聞けば、トヨタやソニーなんかも参加しているとか。

内部にはストーリーは無く、自分で作る。行きたい所にはすぐいける。それで、参加者が町を造ったりするそうで、人気の町には、企業が広告の看板出したりするんでしょうか?現実の世界と同じような世界を作り出して、そこで稼ぐ人も居るらしく、そこを利用して、プロモーションやったりするそうな。解ったような解らんような?

多分、誰かがマリーナ造ったり、ヨット造ったりするんでしょうね。そして、そこで売る。あくまで仮想ではありますが。そんな世界でヨットの普及なんかやれるかもしれません。それで、参加者が現実の世界で本物のヨットに乗りたくなったりして?

記事によりますと、確実に拡大していくとの事。今や、大衆相手の宣伝広告から、特定の個性のある製品とか、そういうものが重視されているそうで、それならTVなんかで宣伝するより、集まりそうな仮想の場所でプロモーションをする方が効果的ではないか、という考えではないでしょうか?

若い人はゲームになれているでしょうから、こういう事にも参加し易いのでしょう。でも、この仮想世界があまりに拡大していくと、現実では食う為に稼いで、後の遊びとか、野心とか、希望とか、夢とかみんな仮想の世界にどっぷりつかってしまう事は無いのでしょうか?

そこに出てくる登場人物はみんな参加者でしょうから、こちらの意思と相手の意思は、直接では無く、そこに参加させたキャラクターを通じて会話する事になる。そうなるどうなるんでしょうか?ひょっとすると世の中が大きく変わっていくのではないでしょうか?良いのか、悪いのか解りませんが。
でも、仮想世界の土地を売買するなんて、そんな事を良く考え付いたもんです。

仮想の世界なら、ヨットで世界一周なんて簡単な事でしょう。理想的な生活も可能でしょう。でも、これで満足するようになったら、現実の世界はどうなるんでしょうかね。あくまで、現実世界をもっとより良い物にする為の効果を発揮してもらいたいもんです。それこそ、セカンドライフを仮想世界で造る人も出てくるかもしれませんね。安上がりでしょうが、何か、寂しさもありますね。

仮想世界がゲームなら、現実世界もゲームとして、遊んでみてはどうでしょう。

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