第六十二話 アレリオン20

アレリオンシリーズには20フィートのモデルがあります。しかし、日本での販売においては、取り上げておりません。何故なら、輸送コストがかかり過ぎて、販売価格が高くなるので、日本では到底売れないと判断しているからであります。

キャビンは無いし、当然ながらトイレも無い。それに船外機です。日本人が求める一般的な要素が、このヨットにはありません。でも、それでも安いなら良いのですが、決して安くはない。実は、ハーバーヨットにもハーバー20というモデルがあります。

アメリカでは、この小さなサイズ、ポケットサイズと言ったりしますが、こういうサイズもたくさん売れています。でかいのばっかりが目立ちますが、ポケットサイズもたくさんあります。市場の裾野が広いですね。これこそ健全な市場の在り方だと思いますね。

日本では、なかなか難しい。需要が無い。維持費も日本では、このサイズにしては高くつきます。だから難しい。でも、そんな中、今年、アレリオン20の日本第一号艇がやってきます。写真はその同型艇です。現在、まだ建造中であります。

        

この小さなヨットを自由自在に乗りこなす。ヨットのサイズでは無く、自由自在が面白い。その一番近道にあるのかなと思います。ウィンチなんか無し、必要も無い。セーリングとしては面白いだろうと思います。当然ながら、ジブブームがついてます。自転車感覚で乗り回せるという感じになるのではないでしょうか? そういうのも良いな〜、そういうのを受け入れるマインドも良いな〜。

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