第七話 頭脳と体と感覚

デイセーリングは、この三つをバランス良く使える運動だと思います。でも、もし、体力的に自信が失われてきたなら、電動ウィンチとかを使って補う事もできます。しかし、頭脳と感覚は、補うものが無いので、これは養わねばなりません。ボケてる暇なんか無いですね。

頭脳と感覚はこれからも鍛える事ができる。物覚えが悪くなったと嘆く方もおられるかもしれませんが、心と体も同時に使っていけば、体験的に味わう事なので、忘れないのではないでしょうか? 
本で読んだだけだったらすぐに忘れますが、それを体験に替えていきます。頭と体と心の三つで覚えるわけですから、三倍の威力があるわけです。

さらに、これに慣れていきますと、想像力も生まれます。今度は本を読んだだけでも、想像する事ができて、そうなると忘れなくなる。セーリングの面白い処は、体を使い、頭を使い、心も使う。それがバランス良く使われる処にあり、どれを欠いても良くない。物足りなくなる。

でも、最近ですが、ちょっと違うニュアンスもあって、例えば、気に入った美しいヨットを、ただ、美しく走らせる。それだけでも、結構良いような感じもしています。好みはそれぞれですが、最近で特に気にったのは、フェアリー55です。 まあ、こんなヨット、一生乗れないかもしれませんが、一度は走らせてみたいなと思います。

  

美しさはパワーです。キャビンが広いとか、狭いとか、そんな事はどうでも良い。この美しさがたまらない。それを自由自在に走らせる事ができたら、もうそれで十分ではないか。そんな風に思わせてくれます。

美しさとは感覚であります。つまり、感覚の大きさは非常に重要だと言う事になります。ですから、体と頭脳と心、ちょっとだけ心に重きを置いて良いんじゃないでしょうか。だから、絶対スピードの数値より、スピード感です。頭を使ったセーリングと、心で感じるセーリング、どっちも使いこなせれば良いですね。

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