第四十一話 ニューモデル イーグル46発表

   
   

前話のパフォーマンスクルーザーは大変お薦めの艇なのですが、大洋を渡るとかそんな時間は取れないしやるつもりも無い、それより近場の海域でより気軽に、より高いパフォーマンスで、しかもシングルハンドをも含めた操船のし易さを求めるとなるとデイセーラーという事になると思います。

これまでは38,44,54,70というサイズ、加えてこの度イーグル46を発表致しました。他のサイズと同様のモダン/クラシックデザインです。もちろん容易にシングルハンドが可能です。現在2艇を建造中で来年のデリバリーになるそうです。

キャビンが少し広くなって個室トイレもあり、これまでのデイセーラーより長い旅も可能になっています。とは言っても基本はデイセーリングコンセプトなのでクルージング艇程に広いキャビンがあるわけではありません。その分気軽に出せるしシングルハンドもできる。このサイズをシングルで走らせるというのは気持ち良いと思います。何たってカッコイイ。でも、それを可能にしているのはコクピットの艤装デザインという事もありますが、やっぱりデッキが低くて幅もスリム、つまり船体ボリュームに圧倒感が無いし風圧面積から来る影響も少ないというのが大きいと思います。

さて、今回のイーグル46は二つのバージョンがあり、ひとつはコアセルカーボンのハルとデッキ、加えてカーボン製のマストとブーム、それにノースセールの3DiEnduranceセールを備えた仕様、もうひとつはフォームコア/ビニルエステル樹脂のバキュームインフュージョン、マストとブームはアルミ製でセールはノースのNPC クロスカット Nordacセールです。内装の素材もいろいろ選択する事できます。

前話のアルコナヨット、今回のイーグルヨット、どちらもセーリングを如何に楽しめるかを念頭にデザインされ建造されています。もちろん旅を楽しむのも良いです。この二つは旅とセーリング、特にクルージング派の方々があまり重視されないかもしれないセーリングを敢えて強調しています。何故なら、セーリングが面白いと近場でも遠くへでもより楽しめるチャンスが増えていくと思います。

せっかくの貴重な時間を費やすわけですからより面白さを満喫できる方が良いと思いませんか?旅を満喫したら、次の旅まではかなりの時間が空くと思います。そんな時間は乗らないのはもったいない。気軽にスイスイ走れるセーリングは旅とはまた異なる面白さがあると思います。もちろん、旅にあまり興味が無い方はセーリングを満喫して頂きたいと思います。気軽にグッドフィーリングを味わって頂きたい。


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