計器

計器は日々進化しています。これらを上手に使うと、セーリングに大いに役立ちます。そこで、一般的に使われる計器について書きます。もちろん、これら計器が無くても問題はありません。つけなければならないという物ではありません。

GPS
カーナビで既にお馴染みですが、あれの海版です。近場の航行には無くても良いものですが、あって邪魔になるわけではありませんし、楽しいかもしれません。海上で位置を知るには最も簡単で便利な機械です。位置のみならず、その他にも利点があります。

ヨットが実際に移動している方角が数値で出ます。海は潮の流れがあり、ヨットが横流れもあります。そういう場合、ヨットのコンパスで進行方向を確認できますが、実際の移動方向と違うかもしれません。この違いがある時、その角度分、ヨットが流されながら走っているという事になります。

その他、スピードが出ます。このスピードは対地によるスピードで、海水に対するスピードとは異なり、実際に移動した距離と時間で出されます。船底にスピードメーターメーターを設置した場合、このスピードは海水移動によるスピードですから、これとは違う事があります。

風向風速計
セーリングにはあれば非常に重宝します。風向、風速はもちろんの事、スピードメーターと連携しながら、真の風と見かけの風のデータも出てきます。セーリングには非常に重宝します。

スピード計
船底に直径4〜5cmくらいの穴を開け、そこにセンサーを設置します。センサーには小さなプロペラが設置してあり、水流によって回転しますので、それでスピードを計算して表示。このスピードはGPSが対地であるのに対し、対水という事になります。従って、潮の流れが実際の移動スピードに加わる事になります。風向風速計と連動する事により、真の風と見かけの風を知る事ができるようになります。

デプス計
センサーを船底に設置し、電波を出し、その反射で海底の深さを測るものです。ヨットはキールをぶつけると大変ですので、このデプス計を設置しているヨットは多いようです。設定の深さに以下になると、警報を鳴らす事もできます。

オートパイロット
計器というわけではありませんが、クルージング艇には良く付けています。舵から手を離しても、連動したコンパスの設定値で、真っ直ぐ舵取りをしてくれます。長距離を行く場合も、四六時中舵を握っていなくてもOKですし、その他、セールを上げる時、降ろす時、何か用事がある時等、一時的のオートパイロットに任せる事ができます。

ヨットの計器としては、これぐらいでしょう。これらが無くても、十分セーリングできますし、近場のセーリングなら、何も要らないかもしれません。ただ、セーリングの目安として、風向風速計やスピード計がありますと、非常に重宝するかとは思います。特に風向風速計とスピード計はセーリングを遊ぶには目安になります。

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