第二十二話 チャレンジ

 左の写真はハリウッドスターのモーガン フリーマ  ン氏、彼もヨットマンです。彼は現在68歳、でも決 してスローダウンしない。
 彼のヨットはシャノン43、彼曰く、世界で最高に良
 く造られた12艇のひとつだそうだ。彼はシングル  ハンド派、チャレンジを楽しんでいるそうです。
 ”もし何かであるふりをしている人生を生きている
 なら、そんな物は何の価値も無い。現実において、
 何かチャレンジをするまではね。私にとってはオー プンオーシャンこそがチャレンジ、何故なら、そこ
 には生死がかかっている。容赦は無い”
 こう言ってます。


オープンオーシャンである必要は無いが、常に何かにチャレンジしているというのは、大事な事、人生にそれなりの価値を与えるものでしょう。価値とは、世間が見て、すごいチャレンジをして、すごい価値を生み出す必要は無い。でも、自分でやりがいがあったり、夢中だったり、輝いているものでしょう。何かでなければならない事は何も無いが、何かにチャレンジしている時、人は輝く。
簡単に言えば、その時が最も面白い。退屈さを感じた時、それはチャレンジしなくなった証拠かもしれません。68歳にして、彼は一人でオープンオーシャンに出向く。大きなチャレンジだと思います。

でも、自分を大きく見せる為に大きなチャレンジをするのは馬鹿げているので、自分に合ったチャレンジを見つけるのが良い。ヨットにはあらゆるレベルのチャレンジがあります。いろんな種類のチャレンジがある。初めて一人で乗る時、それは大きなチャレンジでもある。それを自由自在に乗りこなせるようになるチャレンジ、風の強さに対するチャレンジ、スピードに対するチャレンジ、とにかくチャレンジ自体は決して楽しいだけのものでは無い。でも、楽しい以上の面白さ、わくわく感、そういうものがある。その裏にはスリルも危険もあるので、充分に注意してアタックする必要がある。準備をしないのでは単なる無茶に過ぎない。

デイセーリング、湾内、シングルハンド、自由自在、こういう事にチャレンジしてみませんか?遠いだけがチャレンジでは無い。このチャレンジは誰でも挑む事ができる、お手軽だけれども、やれば
かなり満足度の高いチャレンジになると思います。

キャビンでビール飲みながらTV見てる方が楽かもしれないが、ちょっとチャレンジしてみるだけで、人生はがらりと変わってしまう。価値がぐんと高まる。感性が高まる。その感性は人生のあらゆるところで個性を生み出す。そしてその個性を楽しむ事ができる。人工の中に居るだけではいけません。理論武装ばかりしてはいけない。議論なんかしない方が良い。感性が鈍ってしまう。だから、音楽、芸術、スポーツ、そんな感性を刺激するものが重んじられる。みんな解っているからです。
ではヨットで遊んで、感性を磨きましょう。チャレンジして、価値ある人生をおくりましょう。

ヨットは一体何でしょう?多分、趣味ですよね。趣味なら、面白くなくてはいけませんし、わくわくしなければいけませんし、夢中になれるようでなければ、趣味とは言えない。そんな趣味は人を活性化し、癒し、元気づける。人は遊びで感性が磨かれ、活性化する。その為には遊びは小さなチャレンジの積み重ね、それが面白いに繋がる。是非、自分なりのチャレンジをして頂きたいと思います。

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