第十八話 コクピット
たとえシングルを楽しむ方でも、時にはゲス トを迎えて、みんなで楽しむ事もあります。 そういう時にキャビンが活躍するのでしょう か? 考えてみますと、キャビンはあまり使う事が ありません。ゲストにとって、居たい場所は キャビンでは無く、コクピットでしょう。その 方が風を感じられるし、外が見えるし、どう やって動かしているかも見えます。 雨が降っているにしても、できればコクピット に居たいし、時化てきたとしても、キャビン に居る方が気分が悪くなりやすい。 ちょっとスプレーの洗礼を受けても、夏なら あまり気にする事も無い。それもヨットの ひとつです。水族館のイルカショーを見て も、スプレー浴びて大喜びなのです。 そういう意味で、コクピットはキャビンより 優先すると考えても良いのでは無いでしょう か。 コクピットにアイスボックスを置いて、防水 スピーカーでも設置してあれば、音楽も流 せます。そして、セーリングの醍醐味もみん なで一緒に味わう事ができる。多少、ビュン ビュン走った方が、ゲストにとっても面白い。 それでキャビンはどういう時に使うのか、となりますと、停泊中?爽やかな時は、キャビンよりやっぱりコクピットで食事した方が気持ち良い。それで、雨の日とか、寒い時とかになります。また、キャビンに泊まる時、寝るだけならたいそうなキャビンは必要無いとも言える。 それで、キャビンを削ったお陰で、広いコクピットと、高い帆走性能が得られるとしたら、どっちが良いのでしょうか?多くの場合、キャビンよりコクピットの方が活躍していると思います。キャビン重視は長旅の時ぐらいではないかと思うのですが。 |