第五十一話 レース
久しぶりにアレリオンでレースに参加してみました。オーナーと二人です。約2時間ぐらいのレースで、気軽に楽しめるレースでした。 まあまあ吹いて、それなりに楽しんだレース でした。16艇中の7位、まあ、上品な順位 ではないでしょうか?ちょっと上品過ぎました。 レースもそれなりに面白いものがあります。 月1ぐらいなので、それも良いかなと思いま す。でも、ついついエキサイトしますし、微風 になればイラつくし、でも、まあ、たまには良 いですね。 吹いてる時は快調なのです。ところが、微風 になりますと、通常では感じませんが、レー スという事になりますと、やはり大きなヨット レーサー、軽いヨットなどの大きなジェノアを 持つヨットに対しては、じりじりと引き離されて しまいます。こういう時には、大きなジェノア があればと、ちょっと感じました。正直、イラ つきもしました。少し。 アレリオンはセルフタッキングジブですから、 ジブは小さい。でも、レース主体のセーリング なら兎も角、たまのレースでのアクセントみた いなもんですから、通常のセーリングを考え ますと、やはり大きなジェノアよりは、今の方 が良い。シングルハンドなら、尚更です。 という事で、あらためてアレリオンのコンセプト を認識した次第です。 このアレリオン28にとって、コンスタントに7〜 8mぐらい吹きますと、最高のセーリングになるのかなという気もしました。まあ、それはレースにおいて、比較対象がある時なのですが、自分のスピードがどうこうというより、比較対象ヨットがありますから。それに対するものであります。 レースを度外視しますと、全体を通して、良い感じでしたね、今回のレースは。小さなジブで、あれだけ走ったのだから、充分面白い。結構速いヨットですので、念の為。 レースはいろんなヨットが出ます。すると、自分より速いヨットが出てきますから、当然なのではあります。そこで、アメリカでは、アレリオン28だけのワンデザインレースをやってます。船はみんな同じで、スピンやジェネカーは禁止、あくまで標準のメインとセルフタッキングジブのみです。こうなりますと腕の差のみですから、遅いのは実力になります。すると、前記したようなイラつきは無くなると思います。負けてくやしいのは、自分の腕のせいですから。船のせいではありません。 まあ、それは兎も角、通常のセーリングにおいて、面白いヨットです。低いフリーボードのせいで、海面が近い。それは面白さに繋がります。操船のしやすさ、反応の良さ、それに腰の強さはセーリングして面白い。たまのレースもアクセントとして、楽しめるし、今後も続けていければと思います。レースになれば、勝ちたい、順位を上げたい。そう思うのが自然だろうと思います。でも、純粋なセーリングは、感じに重きがあります。そういう面では、最高のヨットだと思っています。できれば、いつかは、アレリオン28のワンデザインレースができればと思いますね。そういうレースはどんな感じなのでしょうか? イラつきの原因は何か?と考えますと、他のヨットとの比較にあるような気がします。大きなジェノアを持つヨット、サイズの大きさなどです。そこをレーティングで修正するのでしょうが、ローカルの草レースではそこまでは厳密には致しません。つまり、自分のせいでは無い、ヨットの違いのせいだとか思いますと、イラついてくるのでは?大きなジェノアがほしいとか思うからです。これがレースをエスカレートさせ、ケブラーセールがほしい、新しいのがほしい、はたまた、新しいヨットがほしいとなります。キリが無い。 それが、ワンデザインとなりますと、ヨットの比較はできません。みんな同じです。という事は、負ければ、それは自分のせいであります。この違いは大きいのではないかと思います。だからと言って、レースをしないという事ではもちろんありませんが、たまに、アクセントとして、心にもっと余裕を持って、面白がる事が必要なのだろうなと感じた次第です。勝手嬉しいは、負ければ悔しい。この二つは同根でしょう。でも、レース終了後にコクピットで頂きました熱いコーヒーが実においしく感じられました。これだけでも、なかなか良い感じ。有難い事です。 多分、来月にも参加されれば、また、新たなご報告ができるかと思います。最後に、このアレリオンのオーナーをご紹介致します。オーナーは仕事の関係上、長期の休みが取れないという事で。もっぱら、あいた時間のデイセーリングをシングルで楽しんでおられます。仕事上のストレスを解消する為に、おおいに役立っているようです。 アレリオンコンセプトにぴったりの乗り方だ と思います。セーリングを純粋に楽しむ。 それがアレリオンだと思います。 |