第九十八話 どこでもヨットレース 

ハーバー25のオーナーから吉報を頂きました。博多のホワイトレース、2010年の第一回目のレースで見事優勝です。実に素晴らしい。毎月、第一日曜に開催されるレースで、今回は16艇の参加、実は、私も何度かは出た事がありますが、最高で三位でした。なかなか優勝なんてできません。

ところで、前にGPSロガーの話を書きましたが、今度はこのGPSロガーの航跡データを、どこでもヨットレースというソフトに入れて動かしますと、各艇のヨット(船名付き)が、画面上で実際の動きが見える。これは実に面白い。風向も見れますし、順位、近づいたり、離れたり、抜きつ抜かれつのレースが画面で見れる。世の中進んでいますね。

もうすでにあっちこっちで、このソフトを使って、みなさん楽しんであるようです。レースを楽しみ、帰ってから画面でもう一度楽しむ事ができる。1回のレースで2度おいしい。皆さん、情報が早いです。

世の中、格差がどんどん広がっています。テレビで見る格差ばかりではありません。マリーナに行きますと、たくさんのヨットがつながれたまま、かと思いきや、上記のように楽しんである方々もおられます。この差、楽しんでいる人とそうで無い人との差がどんどん開いている。この差はどうして起こるのか?

楽しさは待っていてもやってこない。自分から求めなければなりません。そこの差かもしれません。楽しみ方はそれぞれですが、求めなければ得られない。求めよ、さらば、与えられんと言いますからね。待っていては誰も与えてくれません。

まずは、ヨットへの接触回数を増やす事を考えてはどうでしょう、理由なんて何でも良い、とにかく、ヨットに接する事、ヨット出さなくてもです。ちょっと昼寝でも良いから、接触回数を増やしますと、何かが違って感じられるようになるのではないでしょうか?より身近に感じたり、そのうちマリーナに行ったら、良い感じで風が吹いている事もあるでしょう。そういう時にポンと出して、良い気分とさっと味わってきましょう。

接触回数が増えますと、マリーナに行く事が癖になる。周りのオーナー達とも話しが進み、そのうちレースに出てきませんか、とか誘われる。ちょっとどうかなと思っても、思い切って出てみる。それがきっかけとなって、やみつきになるかもしれません。何がきっかけとなるか解りませんから。クルージングとしか考えなかった人でも、レースが面白いと感じるかもしれません。

格差社会の世の中、是非、楽しんでいる側にはいりましょうよ。どうせやるならその方が良い。所有しているだけではつまりません、ヨットが魚の隠れ家になってるだけです。その為に係留料金払うのも馬鹿らしい。人生、楽しんでなんぼ。あらゆる事は、その方向性をちょっと与えてやるだけでころがり始める。その最初のきっかけを与えてやる必要があります。転がりだしたら、どんどん転がる。いきおいもついていく。それが差となって現われているんでしょうね。

是非、最初のきっかけをつくりましょう。それには、まずはヨットの接触回数を増やす。できるだけマリーナ通いをしてはいかがでしょうか?そこから偶然が動き出す。

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