第14話 最も楽しい事を考えましょう

ああなったら大変だ、こうなった時はどうしよう。心配ばかりでは何もできない。
無用心も考え物ですが、考え過ぎもいけません。ああしたら楽しそうだ、こうし
たら楽しそうだ、こういう考えを想像して、そのエネルギーを高めていけば、それ
を実現する方法を考え、実行に移す。

動かないヨットは楽しさが想像できなくなっているか、心配や面倒くささのエネル
ギーが勝ってしまっている。楽しいエネルギーを高めましょう。そうすれば、面倒
と思った作業は楽しさへのステップとなり、或いは面倒くさくない方法を考え出す
そうすると以外と素晴らしい考えが浮かんだりして。

楽しいエネルギーが高まると、それを何とかして実行したくなる。そして、あらゆる
弊害は克服できるものです。気持ちの持ちようですね。ヨットは楽しいか、楽しく
ないか、危険か、安全か、簡単か、難しいか、何でもそうですが、それ自身がどう
かという限定されたものは無く、それを使う人間がどう思うかで、それが楽しかっ
たり、退屈だったり、いろいろな性格を与えるんではないでしょうか。そして全ては
相対的であるという事は他の何かと比べてどうかという事であり、そのもの自体に
決まった性格は無い。

想像する事、楽しみを想像し、創造しましょう。そうすれば楽しくないヨットは無くな
り、皆楽しいヨットばかりになる。そしたらヨットはどんどん動き、オーナーは生き生
とし、ヨットが増えて、業界も盛り上がり、ヨット文化花盛り。そうすると人間は元気
になりますから、元気な人間はあらゆる面で活躍でき、不況の風もなんのその。
これで日本経済は復活します。何はともあれ、人間が生き生きしている事が重要
ではないでしょうか。全てはここから始まる。そうでないと、どこかを小細工しても
たいした変化は生まない。状況が人間を生き生きさせるのでは無く、人間が先に
生き生きしましょう。想像して、創造する。

そしてどんな使い方、乗り方でも否定しない。それぞれが楽しければOKです。
世界一周をしよう。
日本一周をしよう
九州一周をしよう
島めぐりをしよう
デイセーリングをしよう
博多湾内だけでも縦横無尽に走りまわろう
シングルでもダブルでも
奥さんでも彼女でも
ヨットでキャンプをしよう
ナイトクルージングをしよう
動く別荘にしよう
カラオケ積みこんでどんちゃん騒ぎをしよう
海水浴にいこう
ダイビングをしにいこう
仲間どうしで、かけレースをしよう

想像できる事は何でもしよう。楽しければいいのです。そのエネルギーがヨットを
身近なものにします。そして深く深く入っていくと、もっともっと奥には快楽を超えた
ものがある。

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