第5話 ヨット第二ステップ
第一ステップでヨットの操船は覚えた。問題は第二ステップです。ナビゲーション、 知らない漁港へ入る時はどうすれば良いか。不安がつきまとうようです。これも良く 解ります。そして、誰かと過去に行った事がある所へは何とか行ける。でも、未知 の所はそれなりの勇気が必要となる。 二つの勇気を克服する為に、まず行き先を漁港では無く、マリーナにしたらどうでし ょう。これで行った先の停泊は心配無い。前もって行き先のマリーナへ電話を入れ ておくと良いでしょう。それも、その日の明るい内に着ける距離を選ぶ。自分のヨット が平均5ノットだとすると、8時間走ると40マイル。無理しない距離。そうすると、 後はナビゲーションだけ、最近はGPS搭載のヨットが多いですから、楽に行ける。もう ひとつ風向きを考える。行きたい方向が真正面であれば、かなりきつい。タックの連続 なら、時間的余裕がかなり必要。無理はしない。 ナビゲーションに慣れたら、島を目指す。停泊は漁港。これも行き先の漁港に電話して 1泊泊めさせてほしい旨を連絡しておいたらいかがでしょう。これだけでも随分安心では ないでしょうか。観光協会に電話して、現地の資料を取っておくのも一案です。必ず親切 にパンフレットなど送ってくれるはずです。漁協にはちょっと土産でも持っていけばGOOD ではないでしょうか。気は心と言いますから。 こういう繰り返しで、日本一周だって可能です。でも、それを薦めているわけではありま せんが、これが主たる目的であればそれも良い。たまのロングクルージングなら、普段 はセーリングを堪能してください。 第二ステップのもうひとつの方法はセーリングをもっともっと楽しむ事です。セーリングが 主でロングクルージングが従なら、少し帆走性能の良い艇の方が楽しめるのではないか と思います。日常は帆走をスポーツ的に近場のデイセーリングとして楽しむ事。漫然と 走るのでは無く、セールを扱ってみる。引いたり出したり、それでどう変わるか。いつも 同じヨットに頻繁に乗っていると、ある日気づく事があります。最初にヨットを最高のコンデ ィションにしておき、それからどんどん乗る。すると体が自然にそれを覚えている。それで ある日、突然、いつもと違うなという時がある。頭と違って、体は微妙な揺れや振動を覚 えているものです。だからちょっとした違いがすぐに解るようになります。こうやっていくと セーリングはとても面白くなりますね。本当です。 |