第六十七話 奥さんか、彼女か?

変なテーマで済みません。単なる思い付きではあるんですが、奥さんにするなら、どんな人が良いでしょうか?或いは、彼女にするなら?ヨットは欧米では女性名詞で呼ばれますが、女性だとしたら、奥さんか彼女かという事になります。そういう観点で見ますと、ちょっと面白い。女性蔑視ではありません。お遊びですので、あしからず。

マイホームは奥さんです。毎日、毎日顔を付き合わせる。すると、美人なら良いというわけにも行きません。家事も上手で、思いやりがあって、云々。ヨットにはキャビンがありますが、たまにしか付き合わない彼女みたいなもんです。彼女には何を求めますか?その内容は奥さんとは違うはずですね。ヨットは彼女みたいなもんです。

とびっきりの美人なら、多少性格に難点があっても、まあ良いかとか思ってしまいます。彼女には何か違う事を望みたくなります。奥さんなら安心を、彼女なら、何かトキメキを、という感じでしょうか?変なたとえで済みません。あくまでたとえですから。

ヨットに家と同じように望むのは違うな〜。でっかいキャビンにエアコン積んで、キャビンに寛ぐというのも違うな〜。寛ぐんだったら、家と同じ。別荘で閑古鳥が鳴いているはずです。家と同じじゃいけません。でも、セーリングができる。それは魅力です。じゃあ、そのセーリングにもっと、とびっきりのフィーリングを頂きましょう。そこが魅力なら、その魅力の高さを問いましょう。

ヨットはクルージングができる。家が動くのです。それは魅力です。この魅力は動くというより、旅そのものにあります。ならば、その旅がとびっきり面白いものになるように、演出しなければなりません。そして、クルージングのプロセスも、乗り心地等が飛びっきり良いとか。

車は必需品ですが、何故、ベンツやポルシェにするのか?カローラじゃ何故いけないのか?ヨットは必需品では無いだけに、思いっきり遊びですから、用を成すだけではちっとも面白く無い。

魅力が必要ですね。それも平均化した魅力よりも、とびっきりの何か?その方が面白いからです。
極端かもしれませんが、とびっきり美しいヨットがあって、オーナーがそこに惚れ込んで、いつもピカピカに磨いていたとすると、このオーナーにとってはきっと満足でしょう。眺めているだけで、楽しいんです。まあ、それだけでは無く、その美しいヨットをセーリングしてもらいたいですが。

最高のセールフィーリングを与えてくれる。クルージングでどこに行っても、時化ても、安心できる。
一般的には、そういう見方はしないかもしれませんが、遊ぶなら、彼女にするなら、どんなヨットが良いだろう。と思っても良いんじゃないでしょうか?あれもできる、これもできるというのは、あまり面白さが無い。というより、何でもできるは、何でも平均以上では無く、面白く無い。自分で他に面白さを見つけなければなりませんね。

ヨットには何かひとつ、飛びっきりの魅力を見出したいものです。

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