第二十話 船名

アレリオンにやっと船名が入りました。やはり、船名が入りますと、何だかヨット全体の雰囲気が変わるような気がします。船名そのものも大事なのでしょうが、その与えるイメージも大事ですね。

この船名はオーナーのセンスで作成したものです。この写真でははっきりとは解りませんが、細い赤の影がついています。それがぐっと輪郭を浮き立たせています。品良く仕上がったと思います。



トランサムは平坦では無く、左右にカーブし、また縦にも若干カーブしています。この船名を貼って頂いた方によりますと、船名を直線的に真っ直ぐ貼りますと、トランサムがカーブしている為、船名はカーブして見える。それで、船名をカーブさせて、真っ直ぐ見えるように貼っています。実は、船名の左右の端は、15mmぐらい下がっているのですが、写真のように真っ直ぐに見えます。   

最近では、船名もデザインを良く考えられる方が増えてこられました。良い傾向だと思います。何しろ、船名によってそのヨットの雰囲気も違ってきますから、重要なポイントではないかと思います。
昔は、今から思えば適当だったかもしれません。 海外のヨットなんかを見ますと、デザインにも凝ったのが多いです。日本も、少しづつそういう傾向にあります。こんな所にも、ヨット文化の浸透性が見えてくるような気がします。                                       

しかし、デザインというのは難しいものです。実は、その名前よりも、字体、色とかの与えるイメージの方が影響しますね。どういうのが良いとは言えませんが、そのヨットの持つイメージに合うものとか、まあ、感覚の問題ですから、何とも言えませんが。 アレリオンのイメージにはゴールドの色は合いますね。そのうち、船名の写真集とか作っても面白いかもしれません。 

このアレリオン、東京に行ってしまいます。ちょっと寂しいですね。でも、ちょっとの間、博多の海をセーリングして楽しんでから運びます。最近では、東京の方が、九州にヨットを置いて置くという方もおられます。島々があって、セーリングには面白い場所です。東京が、博多のような場所なら、ヨットはもっと流行るのではないかと、思わないでもありません。                     

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