第54話 縁

どうも、あの人とは縁がある。なんて話しを時々耳にします。私は長崎に縁があるようで、長崎
に行く理由が良く起こります。偶然といえば、偶然かもしれませんが、これを縁と考えればどう
でしょう。何と出会うか、誰と出会うか、どんな出来事に出会うか。

私には、一生に一度も出会う事の無い人々が大勢存在し、起こり得ない出来事も無数にある。
その中で何かが起こり、誰かに会うわけですから、偶然と考えても良いですが、場合によっては
頻繁に起こることもある。それならいっそのこと縁と考えて、その縁をどうするかを考えた方が良い
と思います。生きていく事は選択の連続ですから、選択は自分がしたもの、選択の結果、今ここに
居るわけで、ここに居るから、何かが起こる。別の所に居れば、起きない出来事、出会えない人々
です。という事はおおきな意味で、縁は私の選択の結果でもあると言えなくも無い。私はヨットの販
売という選択をしました。今、ある見ず知らずの方が私にヨットについて電話をしてくる。これは偶然
です。でも、。私がヨットという選択をしていたからで、そうでなければ、私はこの方と話をする機会
は無かった。

出会う物は全て自分が選んだ事とすると、後はこれをどうするか。取っておくか、捨てるか。これは
次の選択です。そして、どちらを選んでも完璧です。必ず、今の自分に相応しい選択です。ですから、
それをそのまま受け入れて存分に味わう事を選ぶ。つまらないという感覚を選ぶ、やってみたら楽し
かったという感覚を選ぶ。縁があって、選択があって、また縁がある。この繰り返しです。そうすると
この繰り返しをいかに楽しむか。これが大切ではないかと思えてきます。

私は経験上、ショートクルージングが今最も楽しめる方法だと思い、その縁を投げかけました。仕事
現役の方にはショートクルージング、引退したらショートとロング、いずれにしろショートクルージングは
活躍します。だから、ショートクルージングの面白みを一番に味わっておいてもらいたいと思っています。
セーリングそのものの醍醐味を知ってもらいたいと思います。そのうえで、クルージングに行く事をお奨め
します。そして、やがては別荘的使い方、メインテナンスの面白み、等々にまで発展させていって頂きた
いと思います。そうすれば何十倍にも楽しめる。

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