第91話 続き

ヨーロッパやアメリカ、カナダにおけるフォークボートの広がりは、FRP建造によってさらに助長され
ています。さすがに、木造ではこうはいかなかったでしょう。コストダウンとメインテナンスの容易
さによって、まさに、みんなのヨットとなっています。

素晴らしい安定した帆走と引き換えに、キャビンライフを犠牲にしなければなりません。小さなキャ
ビンは天井も低く、それでもでかい体の欧米人が好む。魅力あるヨットなのです。



さすがに、現代のフォークボートには、アルミマストもあれば、ジブファーラーやメインファーラーまで
オプション設定があります。ところが、みんなと言って良いほど、99%は標準艤装を注文するそう
です。60年の長い間、様々さ試行錯誤の結果、今では完成されたと言われています。ノルディック
フォークを最もノルディックフォークらしく乗るには標準艤装が良いとされています。

何でも便利と経済効率を考えて進む道より、遊びですから、多少の不便などあるかもしれませんが
その方よより楽しい物を与えてくれる事もある。ヨットは便利さを楽しみたいわけでは無いでしょう。
ヨットしか与えられない、何かがここにある。

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