第十四話 デイセーラーだって

クルージングする暇なんか無いと書きましたが、それは長期によるクルージングは難しいという事です。でも、普段、セーリングを楽しんでいるとして、たまには、それこそ年に二回ぐらいは、ちょっと旅も楽しんで見たいと思うかもしれません。それはショートクルージングです。セーリングとは違って、目先がちょっと変わりますから、これも良いと思います。近場ですから、気軽に行けるというのもあります。

デイセーラーは、もうひとつの呼び名として、ウィークエンダーとも言われます。元々、セーリング性能を高めた為、キャビンは狭い。しかし、ウィークエンド程度のクルージングなら、1、2泊ぐらいなら、充分こなす事ができます。もし、ホテルに泊まるなら、もっと行けますね。まあ、ホテルは兎も角、キャビンは、ショートステイ用という考え方です。もちろん、ヨットのクルージング能力としては問題ありません。昨年、サンフランシスコから横浜までクルージングしてきたデイセーラーもあります。要は、キャビンスペースを指して、ウィークエンダーと称したに過ぎません。

 

写真はアレリオン28です。これなら、ちょっと泊まるぐらいできます。トイレだってもちろんありますよ。写真には写ってませんが。

日常的にセーリングをスポーツしながら、時にピクニックを楽しみ、時にレースしたり、そして、たまにクルージングも楽しむ。主軸をセーリングに置きつつ、でも、そのバリエーションも楽しめる。
はるか遠くへの旅も良いかもしれないが、全体を近場に置く事で、気軽になれて、いろいろ楽しめる。それがデイセーラーであります。

恐らく、ヨットとのつきあい方を考える場合、その多くをこのデイセーラーで網羅できてるんじゃないかと思います。しかも、最も気軽に、だからこそ永〜く、おつきあいができるのではないでしょうか。

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