第五十五話 排水量と安定感、そしてパフォーマンス

セーリングを重視したら、軽い船体を造ります。でも、硬い船体でないと良い気持ちにはなれません。そして、軽い船体に反して重いバラストを設置します。この合計でもって、それでも軽い排水量になるよう造る事になります。後は、セールプラン、これをどう組み合わせるか。これによってパフォーマンスが違ってきます。

これは、より軽風でも走るようにする為と、強風でも安定感を増す事、そして、硬い船体は滑らかさをもたらします。軽い走りというより、軽やかな走りでありながら、安定したセールフィーリングを味わう事ができます。これが何とも気持ち良いです。

写真の男性、見る処、軽風の様です。でも、軽やかにスーっと走りますと、実に良い気持ちになります。きっと、そんなセーリングを満喫しているんだろうと思います。シングルハンドですから、無言でそのセーリングに浸る感じになるんじゃないでしょうか?

特別な事しなくても、誰でも味わ得る良い気分、セーリングの魅力はそんな簡単な処にあると思います。これはゲストを招いたピクニックにおいても、最大のおもてなしになるんじゃないでしょうか?

  

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