デイセーリングはセールさえ付いてればどんなヨットでも可能です。しかし、理屈はそうでも、やはり本気モードのセーリングには、それなりのポテンシャルを持つヨットの方が面白い。自分が上手くなっていくに過程において、それに対応できるヨットの方が良いという事になると思います。重くて鈍いヨットは、どんなに上手くなっても、やっぱり鈍くて、遅い。

ヨットの性能は様々ですが、セーリングはあらゆる点において、ヨットの性能に負う処が大きいのではないかと思います。その上で、自分が上達していくのは、そのヨットがどこまで可能性があるのかを発見していく過程なのかもしれません。それで、ヨット選択のポイントは、デイセーラーで言えば、サイズとSADRと安定性に集約されると思います。

でかいヨットの方が速いし、安定性も高い。しかし、いくらデイセーラーがシングル仕様とは言っても、６０フィートまである今日、やはりでかいデイセーラーになると、誰でも気軽にとは行かないので、各人のサイズ感が必要です。ただ、どのデイセーラーも昨今のクルージング艇と比較しますと、ボリューム的には小さくなるので、結構大きなサイズでも気軽に乗れると思います。

そして、いつものSADRです。サイズが大きくなればなる程、スピードと安定性の両方を追求できます。　逆に、小さくなればなる程、スピードを求めれば、安定性が下がり、安定性を求めればスピードポテンシャルが下がる。もちろん、このふたつは、どちらか一方では無く、バランスの問題です。この事はバラストデザインと重量に対するセール面積の関係になります。もちろん、この比較はデイセーラー群内での比較であり、全体的にデイセーラーの安定性は高いです。何しろ、船体のフリーボードは低く、重心が低いですから。　さらにバラストも重めです。

ポイントはサイズとSADR値と安定性のバランスになると思います。これら三つのポイントを他のデイセーラーと比較して、自分の本気モードセーリングと照らし合わせる事になると思います。それこそ、各人の本気モードは、それぞれ違いますから、一概には言えませんが、どんなセーリングシーンを思い浮かべるか？　そこから考えても良いかもしれません。
　