第七十六話 デイセーラーの薦め



      
日本製品は質が高いと世界的に評価が高い。でも、世界は日本製だけで動いているわけじゃない。外国製の飛行機は飛ぶし、宇宙にも行く。電車も走るし、コンピューターだって動いている。質の良いブランド品は輸入物ばかり、時計はスイスだ。バッグだ、靴だ、バイオリンはイタリア製云々。有名なストラディンバリウスなんか、どうやっても造れないとか。これらは、みんな高い技術者や職人が造る。本物の職人が造る物は外国製だってレベルが高い。

私の結論は、職人レベルは世界中どこに行っても、彼らの知識や技術、職人魂は実に素晴らしいという事です。だから彼らが造る物も素晴らしい。しかし、日本と外国の違う処は一般国民、一般労働者です。日本人は世界にも珍しい単一民族です。ところが世界は民族が入り混じっていて、言葉も違う。価値観も違う。習慣も違う。文字が読めない人なんかもたくさん居る。日本じゃ信じられ無いような事がたくさん、普通にあります。

それに対して、日本人は単一民族であるばかりか、勤勉で、知的で、おまけに繊細ときた。世界に比べて量産する製品が良いの当然です。ただ、世界的な動きであるグローバリズムで、移民が大量にはいってくれば、将来はどうなるかは解りませんが。それは兎も角として、この日本民族のこういう気質は、ヨットで言えば、デイセーラーのセーリングに合うと思います。

ところで、日本人は遊び下手とか言われますが、日本人が感じる面白さは、その気質からも、知的な
部分にあるんじゃないかと思います。 知る事に喜びを感じる。だから、知的な遊びに面白さを感じる。テレビでこれだけクイズ番組が多いのも珍しいんじゃないでしょうか? それに悪く言えば細かい。良く言えば繊細です。

ですから、セーリングを知的に遊ぶデイセーラーは日本人に合う。感覚的にも合う。そして、世界のデイセーラーは、少量生産で職人が造ってます。これがデイセーラーをお薦めする理由です。

        

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