いわゆるピクニックセーリングぐらいなら、すぐに出来るようになります。ひとりでのんびり散歩するようなセーリングもすぐに出来るようになります。まずは、これを、おおいに楽しんで頂きたいと思います。家族を、友人をどんどん誘って、セーリングの楽しさを分かち合って頂きたいと思います。

さて、散々ピクニックセーリングを味わったら、是非、その次に進んで欲しいと思います。ちょいと上行くセーリングを目指しては如何でしょうか？　ピクニックセーリングとの違いは、セーリングに質を求めるという事です。動けば良い、走れば良い、という事から、如何に操作して、いかに滑らかに走らせるかを考える事になります。それが面白く無いはずがありません。しびれるような、感動するような、そんなセーリングを味わってみたいと思いませんか？　但し、条件があります。それは、自分の心がセーリングと伴にある事です。そして、上手くなりたいと思う気持ちが重要だと思います。

例えば、ピアノやギターとかの楽器にしたって、ドレミが弾けるようになりました。簡単な曲なら楽しんで弾けるようになりました。それで、御終いでしょうか？もっと、いろんな曲を自由自在に弾けるようになりたいと思います。その方が面白いにきまってますから。

それでお勧めなのが、セーリングをスポーツする事なのです。スポーツと言っても、レースの様に、何人も集めて、ハッスルして動き回るというものではありません。ここで言うスポーツは、主には、頭脳と心のスポーツです。身体的動きが無いわけではありませんが、最少エネルギーで効率良く動きます。

自分のヨットをより理解していく事、セーリングをより理解していく事、それによって、操船が上手くなる事、そして、上手くなるにつれて変化する自分のセーリングをより感じる事ができる事。これに終わりはありません。

こういうスポーツセーリングを続けていく事で、セーリングの質を上げていこうという話です。それがセーリングの面白さです。その上質のセーリングを味わっていこうという話です。セーリングの醍醐味はこれです。セーリングを遊ぶなら、これをやった方が面白いと思います。ところが、ピクニックセーリングはできるもんですから、それ以上に進まない人達が多い。だから、そのうち乗らなくなってしまうんじゃないかと思います。

でも、ピクニックをずっと面白くする方法がひとつあります。それは、毎回、誘う相手を変える事です。でも、これだって、かなりの努力が必要ですよ。どうせ努力するなら、自分の腕を上げて行った方が良いと思います。自分の腕が上がって行ったら、ピクニックの時、毎回同じゲストでも楽しめんるですね、これが。