セーリングに上手くなったら良いだろうな～、自由自在に走らせる事ができたら、さぞ、面白いんじゃなかろうか？　と願いつつ、セーリングを向上させて行くという事を考えてきました。やっぱり、どこかの時点で、きちんとした練習をしておいた方が良いんじゃないかな～と思いました。ちょっとやるだけでも、全然違ってくるじゃないかと思います。それで、効果的な方法はないかと考えてきました。もちろん、ここで書いてきましたやり方が絶対では無く、自分で方法を考えて、自分なりのアプローチの仕方があれば、その方が良いと思います。

しかし、ここで、再び、ある事に気づきます。自分だけ上手くなれたとしてもどうなんだろう？そういう疑問です。我々は、やはり誰かと楽しさや面白さを分けあう事が必要なのではなかろうか？ひとりで上質のセーリングに達して悦に入る。そういうのも当然あります。でも、それでは完結しないのではなかろうか？

それで、再び、ピクニックセーリングについて考えます。これはひとりでゆったりセーリングするという事もあるんでしょうが、ここは、是非、家族や友人、その他、誰でも誘って、一緒にピクニックセーリングを楽しむ事がとっても重要だと考えます。

実は、上達していくプロセスのどの段階でも、このピクニックセーリングを挟んで楽しんで頂きたいと思います。上手くなるのは自分が上質セーリングを味わう為、でも、ピクニックセーリングはゲストの為です。自分が得た、知識や技術、それにセーリングの面白さを、他の人達にも味わってもらう為です。これが無いと、本当は、自分のヨットライフは完成しないのかもしれません。だから、ピクニックセーリングは他の人達の為であり、自分の為でもある様な気がします。

ピクニックだけではもちろん不十分ですし、上達セーリングだけでも不十分で、その両方があってこそ、ヨットの楽しさ、面白さが、完成していくと思います。ゲストには、オーナーが獲得してきた技術なんか解らないかもしれません。しかし、オーナーが普段からセーリングを楽しんできたのは気が付くんじゃないかと思います。オーナーがセーリングに面白さを感じ、愛してきたヨットならば、何となく、良い気持ちが伝わってくると思います。だから、ゲストも楽しめると思います。ゲストはヨットの事は解らないでも、案外、その滑らかな動きや操作なんかには感じるものがあるんじゃないかと思います。

もちろん、ピクニックだけでは無く、レースに参加しても良い。近場へのクルージングでも良い、兎に角、自分が得てきた楽しさや面白さを、他の誰かと分かち合う事が重要だと思う次第です。それがあるからこそ、シングルの時でも、セーリングを思いっきり楽しむ事ができるんだろうと思います。

ですから、上達しながらも、ピクニックを是非楽しんでください。これはヨットライフの完成度を高めるのではないかと思う次第です。