デイセーリングは人に寄ってその捉え方のニュアンスが異なります。例えば、兎に角スピードを重視される方もおられますし、或いは、スピードはそこそこでも、美しさ、滑らかさ、乗り心地、そういうフィーリング重視の方もおられます。
スピードを重視される方は、やはりレースを念頭に置かれており、いくらワンデザインでも速い方が面白いという方々です。もちろん、こういう方がレーサーを選択しないでデイセーラーにされるのは、レース以外の普段使いにおいて、シングルや家族とのピクニックもされるからです。その使用割合は、レース2,3割程度だそうです。それでも、速いのが好きな方です。
一方、フィーリング重視の方は、クラシック系のデザインを好まれる事が多く、そのデザインの美しさと、滑らかさを、さらに自分の操作においても滑らかな操作でその走りのフィーリングを楽しむという方だと思います。
アメリカ建造ではクラシック系ばかりで、ヨーロッパでは、モダン系、クラシック系、その中間的なデザインも生まれています。ヨットのサイズにも寄りますが、30フィートぐらいですと、クラシック系でSADR値が25前後から以下に抑えられ、ヨーロッパのモダン系では30前後以上、クラシックとモダン系の中間的なデザインでは、25〜30の間ぐらいです。このSADRはそのままスピードポテンシャルと考えて良いと思います。
通常の沿岸用のクルージング艇で、30フィートあたりだとSADRが16とか17ぐらいですから、クラシック系のスピードを抑えてと言っても、充分、そのパフォーマンスを楽しむ事ができます。25ぐらいになりますと、かなりのスポーティー感を感じさせてくれますが、そのうえでの、セールフィ―リング重視が、クラシック系デザインと言えると思います。もちろん、クラシック系好みの方々もワンデザインレースなんかも楽しまれます。
同じデイセーラーと言いましても、この様に、3種類のニュアンスの異なるヨットがあり、何を最も重視するかで選択が異なってきます。スピード、フィーリング その兼ね合いですね。
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アレリオンヨット
米国東海岸特有のクラシック系
アレリオン 30
イーグルヨット
長いオーバーハングが特徴
イーグル 36
ディナミカヨット
ハイスピードを狙ったモダン系
ディナミカ 940
エッセンスヨット
クラシック/モダン バウ側の
オーバーハングはありません。
エッセンス 33 |
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