前話のオーナーの旅は一日４０マイル。平均５ノットだとしたら８時間。朝７時に出港して、昼の３時に到着。翌日１日をそこで過ごして３日目に、同じ様に朝７時に出れば昼の３時には帰って来れる。３日間の旅、無理のないスケジュールだと思います。ヨットに二泊です。　これなら、デイセーラーでも良い。だからデイセーラーはウィークエンダーとも言われます。

夜間航行も含めるなら、金曜の夜出て土曜の朝到着、日曜の朝出ればその日の夕方前には帰れる。天候さえ許せば、そういう近場のウィークエンドクルージングも可能になります。１泊か２泊程度なら、デイセーラーの狭いキャビンでも間に合うし、季節が春か秋なら、キャビンで寝るのも心地良い。

往復一週間以内程度のクルージングであれば、デイセーラーで充分旅を楽しむ事ができるかと思います。これ以上の長い旅は、そうそう時間が取れません。という事は、デイセーラーで充分とも言えます。それにホテルを利用するなら尚の事。

もし、もっとゆったりした気分で旅を味わいたいなら、もっと広いキャビンで設備も整っていた方が良いかもしれません。或いは、それ以上の長旅になるなら。

旅って、結構大きなイベントです。だから、計画したり、準備したりするのも楽しい。そして、たま～にするからまた良い。春に一回、秋に一回、できれば家族や仲間と一緒に行きたい。デイセーラーなら２，３人が適当だし、でかいヨットでも、５，６人程度以内。人数が多いと、これもまた面倒なんですね。

それで、年二回の旅はイベントとして、日常はセーリングをスポーツしたり、ピクニックしたり、レースに出たり。デイセーラーでできる事は案外多いです。