第八十五話 趣味としてのヨット


      

オランダのエッセンス33.高級感たっぷりって感じ。内装はデイセーラーなんだからシンプルです。カーボンマストにブーム、船体のストリンガー等にもカーボンを採用している。バックステー、バングは油圧、ウィンチは電動、造船所によると舵はティラーでもラットでも行けるそうだ。つまり、オーナーのお好み次第。



価格はまだ調べていないが、多分、沿岸用の量産クルージング艇なら40フィートクラスが買えるだろう。にも拘わらず、33フィートのデイセーラーを選択するのには、それなりの理由が必要になる。高い品質は当然として、パフォーマンスの高さ、シングルハンドの容易さ、バランスの良さ、何たってフィーリングの良さ。とあるイタリア人のオーナーの弁。



フルカバーのチークデッキはペラペラの薄いチークとは違う。さらにコーミングやトウレールの美しいニス塗装、最近ではデッキに全くチークを採用しないヨットもあるが、やはり、この美しさはヨットをグレードアップしてくれる様な感じがする。

手入れが大変だ。まさしく。でも、そう思う限りは、こんなヨットには乗れない。まあ、チークをコクピットだけにするにしても、その手入れを怠らない人にしか乗れないですね。ヨットは購入時だけでは無く、いかに維持していくかも考えなければなりません。だから趣味のレベルじゃないと乗れない。クラシック系デザインなら、木は欠かせませんからね。レジャーとしては維持は難しく思えるかもしれない。

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