第六十三話 100マイルフィールドに精通する


      


先日、外洋レ―スの猛者にお会いしました。彼らのこれまでの経験は想像を絶する様な話しで、凄いとしか言いようが無かった。敬服致します。しかし、だからと言って一般の方々にもお薦めしたいとは思いません。山で言うなら3000m級の冬山かという様な話です。そうでは無くて、もっと身近で気軽に楽しめる100マイルフィールドを想定しています。そこにもいろいろあります。

100マイルフィールドに精通する。セーリングでも旅でも、別荘でも何でも良いから、その目指す一点を頂点として、少しづつ登って行く様な感じです。そのプロセスの経験を積み重ねていく事がヨットライフそのものです。こちらは近くのハイキングコースから3000m級でも夏山です。ですけど、残雪もあります。場合に寄っては吹かれて辛い事もあるけど、時にしびれる様な体験もできる。

さて、そこでセーリングからアプローチするか、旅からアプローチするか、また、旅にはボートでのアプローチもあります。それぞれのコンセプトで100マイルフィールドに何があるか、何ができるか、その探求をし続けて頂きたいと思います。

旅からのアプローチなら、これまでご紹介したTES28、TES32、コンパック27、これらはシングルとか夫婦という単位に最適だと思います。また、セーリングからのアプローチならデイセーラーをお薦めしています。上の写真はイーグル37.高い帆走性能とハンドリングのし易さ、それにデザインの美しさがデイセーラーの特徴です。さて、もうひとつはボート、下の写真はバックコーブ32です。シングルエンジンにスラスターが標準です。これなら旅以外に釣りに精通するというテーマでも良いですよね。

精通しようというのは大袈裟の事では無く、何と無く乗っていたのをテーマを持って意識的に乗ろうというだけの話です。その意識が多くの発見と学びをもたらし、それが楽しさや面白さを創造していくものではないかと思います。5年や10年、振り返ればあっという間、でもこれからの5年、10年は長いです。でも、それが過去になる時、やっぱりあっという間になってしまます。


バックコーブ 32

次へ       目次へ