第一話 レジャーから趣味まで


      

写真はアルコナ345、充実した居住性を持ちながら、高いパフォーマンスを持つ、パフォーマンスクルーザーです。別荘的に使うも良し、セーリングを楽しむも良し、ロングクルージングだってオーケーというヨットです。つまり、レジャーから趣味にまで使えます。

一般的にはヨットはレジャーとして捉えられます。ピクニックしたり、宴会したり、近くへのクルージングだったりです。大半の方がそういう使い方ではないかと思います。これはこれで良いわけで、楽しめれば良くて、何の問題もありません。

ところが、徐々に使う回数が減ってきて、もうちょっと何か刺激が欲しいと思うなら、一歩進めて、例えば、どこかにの入り江でアンカーを打って過ごす。慣れたら一晩泊まってみる。これもレジャーの幅を広げます。

さらに進めるなら、クルージングの範囲をもっと広げて、少し遠く、日程も少し長く行ってみる。これも良い方法です。しかし、そんな時間的余裕は無いと言われるのなら、是非、セーリングをスポーツしてみてください。近場で良いし、短時間で良いし、もちろん良い時ばかりでは無いが、最高にエキサイティングなセーリングを味わえる可能性も高い。 

クルージングもスポーツセーリングも、こうなっていくと、レジャーを過ぎて趣味の世界です。ある程度の知識や技術も必要になり、回数を重ねて、それらの経験から学び、さらに積み上げていきます。趣味の世界に入っていくと、時に、それなりの知識や技術の必要性も感じてきますから、積極的に学びたくなりますし、だからこそ、面白くもなっていきます。

滅多に動かないヨットにしてしまってはもったいないので、いずれは、どこかの時点では趣味の世界へと入っていく事は必要になるのではなかろうか?たっぷりの時間がある方は旅を目指しても良いし、時間が無いかたはセーリングの世界を深める。その先、レースに参加しても良いし、しなくても良い。


実際、マリーナには、動かないヨットが非常に多い。この事はヨットをレジャーのみとして使う事の限界があるように思えます。つまり、ある程度は趣味のレベルにまで引き上げなければ、継続して使う理由が薄れていくのでは無いかとます。アメリカでは、それでか知りませんが、動かないにしても、別荘的に使う人が実に多い。キャビンが拡大競争をしおてきたのも、そのせいでは無かろうか?

ヨットを別荘的にでも使うならば、それはそれで良いわけですが、一部の方々を例外として、殆どの方々はそういう使い方をされないようです。ならば、趣味への発展をしていくしか無いのではないか? それで、実際に趣味へと進むと、面白さを発見できると思います。しかも、この面白さは、一時的な楽しさとは違って、継続的に発展していくので、長く続ける事ができる。何しろ、自分自身が進化するのですから。


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